よくある腰痛のタイプについて!
よくある腰痛のタイプを、大きく3つに分けてみました。あなたの腰痛は、どのタイプですか?
①腰部脊柱管狭窄症について
症状:ステージⅠ
朝起きたとき、腰が重だるく、ずしーんとした感じがあります。これは、睡眠から覚めた直後の身体に柔軟性がない状態で、強制的に動かされることで症状が出てきますが、期間経過とともに症状が軽くなります。
椅子から立ち上がる時にも痛みが出ることがあり、60歳を超えるころから、増加する傾向があります。
症状:ステージⅡ
モノを抱えて、抱え上げるような、腰を後ろに反る動作で腰に痛みを感じ、症状は両方の足にシビレを伴う痛みが出ます。痛みが出ても、数秒間座って、前かがみで休憩すると症状が治まります。
症状:ステージⅢ
歩行中、腰に痛みを感じます。痛みが出ても、数秒間座って、前かがみで休憩すると症状が治まりますが、日増しに、状態は悪化してきます。
最終的には、シビレと痛みのため、歩行が困難になり、休み休みでないと歩くことができなくなってしまいます。
対策について
動いた時の痛みを軽減させるために、腹筋、背筋を鍛えることが有効です。②腰部椎間板ヘルニアについて
症状:ステージⅠ
モノを持ち上げるときに、突然腰にズキーンとする痛みが走り、数分間休憩すると動けるようになります。椎間板に亀裂が入った痛み、と説明されることもあります。
症状:ステージⅡ
ちょっとした前かがみ動作で発症します。腰に、ズキッと響く痛みが出て、片足に電気が走ったように感じます。
休憩すると痛みは消えますが、前かがみ動作で、シビレや痛みが再発し、髄核が神経に接触している、と説明されることもあります。
椎間板の水分量が、加齢により減少することが発症の引き金となり、左右いずれか一方向の症状で、後傾により改善が見られます。
対策について
動いた時の痛みを軽減させるために、腹筋、背筋を鍛えることが有効です。③原因不明のものについて
腰痛の85%がここにあてはまると言われています。身体に痛みが出ると、脳からその痛みを和らげるホルモンが出ますが、ストレスを中心とする外的要因があると、このホルモン量が低下し、痛みが軽減できなくなってしまいます。
このような状況になった時に、どのような対策があるのでしょうか?
対策①心理療法について
実際の現場では、その方の心の奥底で起こっていることを本人に認識してもらいます。そして、それが実際にストレスとなって、脳の機能低下を引きこしていることを、さらに確認させるようにしていきます。
対策②運動療法について
座って痛みが出ている場合、硬い面ではなく、バランスボールのような柔らかい面に座ってもらいます。実際に座って、痛みがないということを確認し、自信をつけさせることにより、「痛みがない」という確証を持ち、達成感を感じて、脳から痛みを軽減させるホルモンが出るようになります。
これらの繰り返しを記録し、入院前の状態と、リハビリ後の状態とを比較して、実際に痛みが軽減していることを目視で理解させ更にリハビリ効果を上げていきます。