身体の痛みが教えてくれるものとは…
整体院に来院するときの痛み:姿勢が語る体のSOS
突然の急激な痛み、慢性的な痛みの連続、これらの痛みには特別な原因があるわけではありません。
整形外科や整体院への来院を検討するような強い痛みは、あなたの身体が発する深刻な警告信号なのです。
痛みの根源は、多くの場合、日々の良くない姿勢が密接に関わっています。
姿勢の重要性は、単なる見た目の問題ではありません。
寿命を全うするまでという長期間に渡る、身体全体の健康と機能に直接関わる、極めて重要な問題なのです。
痛みの根源としての「姿勢の歪み」
整形外科や整体に来るほどの痛みは、一朝一夕に発生するものではありません。
急性慢性を問わず、腰痛やギックリ腰、坐骨神経痛、肩こり・首こり、股関節・膝痛、あるいは頭痛などは、長期間にわたる不適切な姿勢が、少しずつ身体にダメージを蓄積させた結果です。
また、姿勢の歪みは、痛みを発症させるだけではなく、慢性疲労や自律神経失調症等の、身体全体の機能の低下にもつながっています。
姿勢の歪みは、身体にどのような影響をもたらしているのでしょうか。
1.バランスの悪さによる筋肉負担の偏り
人間の身体は、重力に対して自動的に効率良くバランスを取るように設計されています。
理想的な良い姿勢とは、頭、胴体、骨盤が一直線に並び、筋肉や関節、椎間板にかかる負荷が均等に分散された状態のことです。
しかしながら、ストレートネック・猫背・反り腰、足を組む、片側への荷重といった「悪い姿勢」は、この全身のバランスを崩れた状態なのです。
猫背になると、頭の重さ(約4~6kg)を支えるために首の後ろや肩の筋肉が常に過度に緊張します。
これは、本来使う必要のない筋肉に、長時間に渡って重い負荷をかけている状態なのです。
さらにこの状況は全身にも影響し、上半身の筋肉バランスの乱れは、股関節や膝の痛みにもつながってしまうのです。
これらの持続的な過負荷が筋肉の血行不良を引き起こし、組織の硬化を招き、慢性的な痛みへとつながっていくのです。
2.脊柱関節・椎間板への不均一な圧力
姿勢の歪みは、背骨(脊柱)のクッション材である椎間板にも大きな影響を与えます。
デスクワークなどの前傾姿勢では、椎間板の前側が圧迫され、後側にストレスが集中します。
この不均一な圧力が長期間続くことで、椎間板が変形し、椎間板の中心(髄核)が飛び出す椎間板ヘルニアのリスクが高まります。
また、脊柱に常に負荷のかかった状態であるため、中の神経管(脊柱管)が圧迫され、脊柱管狭窄症にもつながってしまいます。
これらの症状では、神経が直接刺激されることにより、耐えられないほどの鋭い痛みやしびれを引き起こしてしまいます。
3.呼吸機能の低下
猫背のような前傾姿勢は、胸郭を押しつけ、その動きを制限し、肺活量を低下させます。
その結果、常時呼吸が浅くなり、酸素摂取効率が悪くなります。
身体が酸素不足に陥ると、疲労しやすくなるだけでなく、自律神経のバランスも乱れやすくなります。
深い呼吸ができない状態では、交感神経が優位になり、慢性疲労へとつながってしまいます。
4.自律神経の乱れ
背骨(脊柱)の周囲には、自律神経の経路があります。
姿勢が悪くなり、首や骨盤周りの筋肉のバランスが崩れると、これらの神経が物理的に圧迫されたり、周囲の筋肉の過緊張によって血流障害を起こしたりします。
この状態が継続してしまうことで、交感神神経が常に優位な状態となってしまい、副交感神経とのバランスが崩れ、身体には常に負担がかかった状態となってしまうのです。
痛みからの永続的な脱却:姿勢を「意識」から「習慣」へ!
当院の施術は、長年の姿勢の歪みによって固まってしまった関節や緊張しきった筋肉を解放し、身体が本来持つ自己回復力を取り戻すことを目指しています。
しかし、根本的な解決は、日々の生活の中で「良い姿勢」を意識し、それを「習慣」にすることにかかっています。
当院では、まずは固まった様態の身体を戻し、その後にそれらが戻らないような意識の持ち方もアドバイスさせていただいております。
これにより、長期的に、整った姿勢が維持できるようになり、今まで存在していた全身の心身に渡る不具合も解消することができるようになります。
痛みは身体からのメッセージ!
整形外科や整体院に来るほどの痛みは、あなたの身体に「今のままではいけません!」という強いメッセージを送っている状態なのです。
この痛みというメッセージは、姿勢という根本原因を見つめ直し、身体の使い方を変えていくための最高の機会と捉えるべきなのです。
あなたの健康は、日々の「立つ」「座る」「歩く」という基本的な動作の質、つまり姿勢に全てかかっています。
痛みを克服し、その先の快適な生活を手に入れる鍵は、あなたの「姿勢」への意識改革にあるといっても過言ではありません。
姿勢の歪みを感じ、長期に渡る不調感をお持ちの方は、是非一度、ご相談ください。