なぜ咳やくしゃみをすると腰が痛むのか?
なぜ「咳やくしゃみ」をすると腰が激しく痛むのでしょうか?

その理由は、「お腹の圧力(腹圧)」の急激な上昇です。
- 腹圧が一瞬で跳ね上がる
咳やくしゃみをする直前に、無意識に息を吸い込み、その直後、お腹周りの筋肉を一気に急激に収縮させて腹部を固定する動作を行います。
これにより、うまく咳やくしゃみが出来るのですが、この時の腹部を固定する動作においてお腹の中の圧力(腹圧)が跳ね上がります。
- 脊髄内や椎間板に圧力が伝わる
お腹の中の圧力が高まると、その圧力はそのまま背骨に伝わります。
それは同時に、背骨から出ている腰周辺の神経にも伝わります。
- 炎症を起こしている「神経」や「クッション」を直撃する
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、坐骨神経痛がある方は、腰の骨近くに痛みを伴う炎症を起こしています。
そこへ腹圧の急上昇による圧力が加わると、炎症を起こして過敏になっている神経が刺激され、激痛が走るのです。
この痛みを防ぐことは可能なのでしょうか?

咳やくしゃみが出そうになった瞬間、次の動作をするだけで腰への負担を激減させ、痛みを回避することが出来ます。
①壁や机に手をついて「体重を逃がす」
くしゃみが出そうになったら、すぐ近くの壁や机の上にしっかりと両手をついてください。
腕から体重を逃がすことで、腰にかかる負荷を大幅に減らすことが出来、痛みから回避できます。
②腹部に力を入れて「軽く前かがみ」
腹筋に力を入れて身体を少しだけ前に倒す姿勢をとると衝撃を和らげられます。
咳やくしゃみの出るタイミングに合わせて行うことで、背骨に対してのしなりが解消され、痛みを回避することができます。
危険なサインはすぐに専門医へ

もし咳やくしゃみをした際に、腰の痛みだけでなく、
「足に強い力が入らない(脱力感)」
「排尿・排便の感覚が分からない/うまく出せない」
といった症状が出た場合は、神経障害が強く疑われます。
放置せず、速やかに整形外科などの専門医を受診してください。
身体の構造上、咳やくしゃみの衝撃は腰にダイレクトに伝わります。
急な症状のときは無理に耐えようとせず、周囲のモノにしっかり手をついて腰を守る姿勢を徹底しましょう。





