性別・年齢による自律神経の乱れ

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自律神経とは

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」から成り立っています。
我々の身体はこの二つの自律神経のバランスで正常な状態が維持できるよう制御されています。この働きが乱れて、どちらかの動きが過剰になることでいろいろな症状が現れてきます。

性別や年齢により、現れる症状も異なってきます。
このため、身体に起きている様々な不調感の原因を、自律神経に結び付けることが難しい場合があります。

今、あなたの身体に起きている不調感は、自律神経由来のものではないですか！？

性別・年齢による症状

男性

・若年層（10歳代後半から25歳ぐらいまで）
学生や社会人初期で、成長ホルモンが大きく変化している年代です。
この期間に、人間関係や周囲の環境に大きな変化があると様々な症状が発生します。

主な症状としては、スマートフォンの使い過ぎによる集中力低下、ホルモンバランスの乱れによる疲労感や眠気、環境ストレスによる消化器系内臓の不調感が多くみられます。

・中年層（30歳から50歳くらいまで）
社会人中期で、結婚を含めた家庭環境の変化がある時期で、仕事や家庭における責任が増えてきている年代です。
責任のある立場で、仕事におけるストレスや重責感の増加が影響しています。

主な症状として、長期間のストレスによる倦怠感、重責感による睡眠不足、長時間のデスクワークによる緊張型頭痛がみられます。

・高齢層（60歳以上）
加齢による身体機能の低下が目立ち始める年代です。また、定年等の社会生活の変化や加齢に伴うテストステロン低下が影響することがあります。

主な症状としては、社会環境の変化や健康問題による不安感や、体力低下やホルモンバランスの乱れによる慢性的な疲れや動悸などが発生してきます。

女性

・若年層（10歳代後半から25歳ぐらいまで）
学生や社会人初期で、学業や人間関係のストレスに加え、ホルモンバランスの変化などが大きく影響します。

主な症状としては、人間関係や環境の変化のストレスからくる頭痛、めまい、イライラ感などがあり、ホルモンバランスの乱れによる生理不順などがあります。

・中年層（30歳から50歳くらいまで）
更年期の影響や、家庭と仕事に対するストレスが多く感じられる年代です。

更年期症状が強調されたほてりや感情の起伏、ストレスからくる不眠、消化器系内臓の不調感などが主な症状です。長時間のデスクワークによる緊張型頭痛もみられます。

・高齢層（60歳以上）
加齢による体力低下や閉経によるホルモンバランスの乱れなどが影響します。

筋肉量の低下による慢性的な倦怠感、ホルモンバランスの乱れによるほてりや動悸、健康問題に関する不安感が現れてきます。

主な原因

性別や年齢別にかかわらず、常に存在している原因もあります。

1. ストレス

身体的ストレス: 身体にかかる負荷が問題で発生する。長時間労働、睡眠不足、病気やケガなど。
精神的ストレス: 感情が影響する。人間関係の悲しみや怒り、仕事の重圧、過剰な責任感。
社会的ストレス：社会の環境が関係する。経済的な問題や就職・転職をきっかけとする。
環境的ストレス：自然環境や生活環境が関係する。急激な気温・気圧の変化や周囲の騒音が問題。
化学的ストレス：化学物質が影響。黄砂・花粉や内装材等の化学物質が問題。
生理的ストレス：ホルモンバランスの乱れや慢性的な病気が原因。